金箭(読み)かなや

精選版 日本国語大辞典 「金箭」の意味・読み・例文・類語

かな‐や【金箭】

  1. 〘 名詞 〙(やじり)金属を用いた矢。
    1. [初出の実例]「品太(ほむだ)天皇(すめらみこと)、巡り行(い)でましし時、御苅(みかり)の金箭(かなや)、此の川に落ちき。故(かれ)、金箭(かなや)と号(なづ)く」(出典播磨風土記(715頃)揖保)

きん‐せん【金箭】

  1. 〘 名詞 〙 黄金の矢。また、漏刻の目盛りを指す針をいう。
    1. [初出の実例]「金箭頻移、玉盃無算」(出典:菅家文草(900頃)二・早春侍宴仁寿殿同賦春暖)
    2. [その他の文献]〔江総‐置酒高殿上詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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