金釘流(読み)カナクギリュウ

デジタル大辞泉 「金釘流」の意味・読み・例文・類語

かなくぎ‐りゅう〔‐リウ〕【金×釘流】

金釘を並べたようなへたな筆跡を、あざけっていう語。折れ釘流
[類語]悪筆乱筆折れ釘流蚯蚓みみずののたくったよう

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精選版 日本国語大辞典 「金釘流」の意味・読み・例文・類語

かなくぎ‐りゅう‥リウ【金釘流】

  1. 〘 名詞 〙 金釘のように、細くてひょろひょろしたり、妙に折れ曲がったりしている下手な字をあざけっていう語。金釘様。金釘の折れ。金釘。
    1. [初出の実例]「女学生あがりなどは兎角金釘流(カナクギリウ)に無茶苦茶な字を書くが」(出典乳姉妹(1903)〈菊池幽芳〉一五)

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世界大百科事典(旧版)内の金釘流の言及

【サルドゥー】より

…まず医学を志したが,やがて文学に転向,1854年に最初の戯曲《学生酒場》を上演したが完全な失敗に終わり,数年間劇作の筆を絶つ。58年に女優ブレクールと結婚してから再び劇作に意欲を燃やし,《フィガロの最初の武器》(1859)と《金釘流》(1860)がたてつづけに成功を収めて,新進劇作家としての名声を確立した。以後,約40編の喜劇を書き,その大半は筋の運びを主とする風俗劇で,《ブノアトン一家》(1865),《離婚しよう》(1880),《心霊術》(1897)などが秀作である。…

※「金釘流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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