金鍔・金鐔(読み)きんつば

精選版 日本国語大辞典 「金鍔・金鐔」の意味・読み・例文・類語

きん‐つば【金鍔・金鐔】

〘名〙
① 金、または金色の金属でつくった刀の鍔。または、金で飾りたてた鍔。
※源平盛衰記(14C前)三三「金鐔(キンツバ)太刀二目九指したる征矢一腰取副へて」
② (金鍔の太刀は伊達風俗であったところから) ぜいたくで華美な人。また、主君恩寵一身にあつめている人。
※俳諧・猿蓑(1691)五「迎せはしき殿よりのふみ去来〉 金鍔と人によばるる身のやすさ〈芭蕉〉」
※歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)四立「陸奥山は黄金、梅忠は鍔。ハハア、金鍔(キンツバ)。そんなら、口取りだな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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