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金鷲 こんす

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朝日日本歴史人物事典の解説

金鷲

生年:生没年不詳
奈良時代の優婆塞(在俗の仏教信者),のちに僧。良弁と同一人物か。『日本霊異記』中巻第21話にみえる。同話によれば,奈良の東の山にひとつの山寺があり,金鷲優婆塞が執金剛神像をまつって仏道修行に励んでいた。やがてその奇瑞が聖武天皇に聞こえ,正式に得度した。人々は彼を金鷲菩薩と称えたという。この山寺はのちの東大寺で,執金剛神像は羂索堂(三月堂)の北戸(後戸)に安置されているという。さて,東大寺の前身は金鐘寺といい,また『東大寺要録』には金鷲と良弁とを同一人物とする記述がある。そこから両者同一人物とするのが古来の説であるが,別人ないし架空の人物とする説もある。

(吉田一彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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