20世紀日本人名事典 「釘本久春」の解説
釘本 久春
クギモト ヒサハル
昭和期の国文学者,国語学者 東京外国語大学教授。
- 生年
- 明治41(1908)年4月28日
- 没年
- 昭和43(1968)年5月11日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部国語国文科〔昭和7年〕卒
- 経歴
- 中央大学教授を経て文部省入り。国語課長となり、戦後の国語改革を進め、国立国語研究所の創設に尽力。次いで調査課長、ユネスコ課長、日本ユネスコ国内委員会事務局次長、日本育英会理事から昭和35年東京外国語大学教授となった。中世和歌の研究から国語問題に傾倒、言語文化研究所理事を務め「国語を愛する会」「外国人のための日本語教育学会」の設立に参与、39年にはハワイ大学で講じた。著書に「中世歌論の性格」「現代の日本語」「国語教育論」「全釈新古今和歌集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報