針屋裂(読み)はりやぎれ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「針屋裂」の意味・わかりやすい解説

針屋裂
はりやぎれ

名物裂の一つ。白地に小さな鱗(うろこ)形の集積から、さらに大小の鱗形をつくりあげていった、リズミカルな幾何学文様の金襴(きんらん)。針屋宗春(そうしゅん)の所伝による、肩衝(かたつき)の仕服(しふく)に仕立てられたことからこの名がある。地組織は、経(たて)五枚繻子(じゅす)、平金糸は地緯二越(じぬきふたこし)おきに1本織り入れ、地絡(じがら)みとする。地合い・文様ともにこれと同種で、浅葱(あさぎ)地のものを「井筒屋」、萌黄(もえぎ)地に銀糸を用いた銀襴を「権太夫(ごんだゆう)」といっている。

[小笠原小枝]

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