日本歴史地名大系 「針山新田」の解説 針山新田はりやましんでん 群馬県:利根郡片品村針山新田[現在地名]片品村針山花咲(はなさく)村の栗生(くりう)・加生分(かしようぶん)の北に集落がある。「加沢記」によると永禄一二年(一五六九)花咲峠を越えて栗生に至った沼田顕泰一行は、「張山越」で小中(こなか)村(土出村の小名)に向かおうとしたが、雪深くてかなわず、花咲の登戸(のぼつと)に向かっている。花咲村民の開拓により成立した新田で、天和元年(一六八一)の花咲村御用木引人足帳(県立文書館蔵)に村名がみえ、九月五日より同一四日までに三一人の人夫役を負担しているので、この頃には集落が形成されていたとみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by