釣橋・吊橋(読み)つりばし

精選版 日本国語大辞典 「釣橋・吊橋」の意味・読み・例文・類語

つり‐ばし【釣橋・吊橋】

〘名〙 (「つりはし」とも)
橋脚などを使わないで、両岸から綱・藤蔓または太い鉄線で路床をつり下げてわたした橋。〔地方凡例録(1794)〕
※すみだ川序(1935)〈永井荷風〉「以前木造であった永代両国との二橋は鉄のつり橋にかへられたのみならず」
戦国時代江戸時代城郭の濠などに必要のある時はかけ、不用の際はつり上げておく橋。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四「城に入れば乾壕(からほり)あり、鈎橋(ツリハシ)あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報