釣瓶銭(読み)つるべせん

精選版 日本国語大辞典 「釣瓶銭」の意味・読み・例文・類語

つるべ‐せん【釣瓶銭】

〘名〙 江戸時代共同井戸を使用する借家人から、釣瓶や井戸縄の掛け替え、または井戸替えなどの費用として、家主が取り集める金銭
※雑俳・柳多留‐一二三(1833)「大都会水汲ませてもつるべ銭」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の釣瓶銭の言及

【釣瓶】より

…この妖怪は仮名草子の《百物語評判》などにも登場しており,そこでは目鼻口をもった火の玉で夜陰に大樹を鞠(まり)のように上下するものとされている。また,江戸時代には〈釣瓶銭(つるべせん)〉といって,共同井戸の釣瓶や釣瓶縄の掛替えや井戸替えの費用として家主が借家人から徴収する風習も行われていた。なお,〈はね釣瓶〉は日本だけでなく,スペイン,ドイツ,フランドル地方などヨーロッパ各地でも使われ,ハンガリーの農村では今日でも見ることができる。…

※「釣瓶銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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