鈍む(読み)ニバム

デジタル大辞泉 「鈍む」の意味・読み・例文・類語

にば・む【鈍む】

[動マ四]鈍色にびいろになる。薄墨色に染まる。
「紫の―・める紙に」〈・葵〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鈍む」の意味・読み・例文・類語

にぶ・む【鈍】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. 鈍色(にびいろ)になる。特に、喪服を着ることをいう。にばむ。
    1. [初出の実例]「世中の十が九は、皆にぶみ渡りたり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)鶴の林)
  3. 色などの鮮やかさがなくなる。
    1. [初出の実例]「時代の艷も黄金(きん)色に鈍んだまんまるい手焙り」(出典青井戸(1972)〈秦恒平〉)

にば・む【鈍】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 にび色になる。薄墨色に染まる。また、にび色が喪服の色であるところから、喪服を着ることにいう。
    1. [初出の実例]「にばめる御衣奉れるも夢の心地して」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

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