精選版 日本国語大辞典 「鈞」の意味・読み・例文・類語
きん【鈞】
- 〘 名詞 〙 重量三〇斤(きん)をいう。〔元和本下学集(1617)〕〔書経‐五子之歌〕


(きん)。
は一定量を鋳こんだ銅塊の形である
に従う。〔説文〕十四上に「三十斤なり」とあり、当時の単位量であった。標準の定量であるから平均・均一の意となる。金文の〔子禾子釜(しかしふ)〕に「贖するに金
鈞を台(もつ)てす」、〔小臣守
〕「馬兩と金十鈞を
(おく)る」のように、一定量を貨幣として用いた。〔礼記、投壺〕に「均しきときは則ち左右鈞(ひと)しと曰ふ」とあり、均衡の意。衡は天
をいう。
、左右両
を鈞とする。
n、
giu
nは同系の語。金文には
・
などの字形を用いる。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…衡つまりてんびんによって軽重を測るための権,すなわち分銅には,度と量と同じく5種がある。五権は,1龠に容る1200粒のクロキビの重さを12銖とし,その2倍の24銖を1両とし,16両を1斤,30斤を1鈞,4鈞を1石とした。この度量衡の体系は劉歆を中心とした学者らによって秦代以降の度量衡が易の理念と易の数によって整理,統一されたものであった。…
…ろくろは,回転軸が垂直,水平のいずれをなすかによって竪軸ろくろ,横軸ろくろに分かれ,また単方向に回るものと両方向に交互に反復回転するものとに分かれる。(1)製陶(土器,陶磁器)用のろくろ 英語ではpotter’s wheel,ドイツ語ではTöpferscheibe,中国では均,鈞,陶車。単方向に回転する竪軸ろくろであって,円盤とその下面中心に下からのびる回転軸とから成る。…
※「鈞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...