鈴木田正雄(読み)すずきだ・まさお

朝日日本歴史人物事典 「鈴木田正雄」の解説

鈴木田正雄

没年:明治38.5.2(1905)
生年弘化2(1845)
明治時代ジャーナリスト江戸生まれ。明治4(1871)年,子安峻らの日就社に校正方として入社し,7年11月,『読売新聞』の創刊とともに同紙の初代編集長となる。平易で庶民的な小新聞として同紙を編集し,名編集長と評価された。13年5月に同紙を退社し,『みやこ新聞』(『東京真砂新聞』の改題。『東京新聞』の前身となった『都新聞』とは別),『有喜世新聞』を経て,13年12月に,みずから『鈴木田新聞』を創刊した。その後も『東北自由新聞』『奥羽日日新聞』『東京絵入新聞』『群馬新聞』などを転々としたが,いずれも長くは続かなかった。<参考文献>『読売新聞百年史』

(井川充雄)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木田正雄」の解説

鈴木田正雄 すずきだ-まさお

1845-1905 明治時代の新聞記者
弘化(こうか)2年生まれ。明治7年「読売新聞」創刊とともに初代編集長となり,俗談平話を編集方針にして部数をのばした。13年退社。「有喜世(うきよ)新聞」をへて「鈴木田新聞」を創刊したがまもなく廃刊。「東北自由新聞」などを転々とし,晩年は新聞界をしりぞいた。明治38年5月2日死去。61歳。江戸出身。

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