鈴木良一(読み)すずき りょういち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木良一」の解説

鈴木良一 すずき-りょういち

1909- 昭和-平成時代の日本史学者。
明治42年9月12日生まれ。昭和8年から愛知県女子師範教諭をつとめ,戦後神奈川県で高校教師となる。のち平塚市史編さん協議会委員長。専攻中世史土一揆(いっき)・国一揆の研究で先駆的業績をあげる。神奈川県出身。東京帝大卒。著作に「土一揆論」「日本中世の農民問題」「応仁の乱」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鈴木良一の言及

【領主制】より

… しかし,この領主制理論にすべての研究者が同意を示したわけではない。鈴木良一は支配者階級たる武士を歴史の進歩の担い手とすることはできないとして,人民の役割を重視すべきことを強調した(《敗戦後の歴史学における傾向》)。領主制理論においては無力な存在とみなされがちであった農民諸階層の主体性を高く評価すべしというこの鈴木の問題提起は,まことに貴重なものであった。…

※「鈴木良一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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