鈴鹿駅
すずかのえき
古代から中世における東海道の駅名。東海道が伊賀越であった頃は鈴鹿川右岸の現古厩、仁和二年(八八六)鈴鹿峠越に移ってからは左岸の現新所町宿屋が比定地とされる。大化改新の詔によって設置されたとみられる。「和名抄」鈴鹿郡七郷の一つに駅家郷があるが(高山寺本にはない)、これは伊賀越の頃の郷名として、古厩を中心とする地域と考えられている。「延喜式」(兵部省)の「伊勢国駅馬」のうちに「鈴鹿廿疋」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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