鉄船宗柏(読み)てっせん・そうはく

朝日日本歴史人物事典 「鉄船宗柏」の解説

鉄船宗柏

没年:文明10(1478)
生年:永享9(1437)
室町時代臨済宗の尼。播磨国(兵庫県)など3カ国の守護を務めた赤松満祐の娘。嘉吉の乱(1441)で赤松氏の惣領家が潰滅したのちに出家し,同国鵤荘(兵庫県揖保郡太子町)内の本住寺の北隣りにあった臨済宗仏果寺に居住一族菩提を弔うとともに,禅の修行に励んだ。応仁1(1467)年,本住寺を訪れた五山文学僧で建仁寺,南禅寺住持も歴任した天隠竜沢のもとに参禅。その女丈夫ぶりに竜沢も感嘆し,以後子弟としての交流が死まで続いた。三回忌の法要は竜沢が導師を勤めている。<参考文献>天隠竜沢『黙雲詩稿』

(牛山佳幸)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鉄船宗柏」の解説

鉄船宗柏 てっせん-そうはく

1437-1478 室町時代の尼僧
永享9年生まれ。赤松満祐(あかまつ-みつすけ)の娘。臨済(りんざい)宗。嘉吉(かきつ)の乱で父が自殺して一族が壊滅したため出家。天隠竜沢(てんいん-りゅうたく)に終生師事した。文明10年死去。42歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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