日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉄道輸送統計調査」の意味・わかりやすい解説
鉄道輸送統計調査
てつどうゆそうとうけいちょうさ
鉄道、軌道および索道(ロープウェーなど)の輸送実態を明らかにすることを目的とした調査。国土交通省が公表する交通関係統計の一つで、統計法上の一般統計に位置づけられている。鉄・軌道旅客輸送実態調査、鉄道貨物輸送実態調査、鉄・軌道走行キロ調査、索道旅客輸送実態調査があり、営業キロ、旅客および貨物数量、旅客人キロ、貨物トンキロ、列車キロ、車両キロ、収入等について調査が行われている。
鉄・軌道旅客輸送実態調査、鉄道貨物輸送実態調査、鉄・軌道走行キロ調査は、鉄道事業法(1986)および軌道法(1921)に基づく許可または特許を受けた鉄道事業者および軌道経営者を対象に毎月調査をしている。索道旅客輸送実態調査は、鉄道事業法に基づく許可を受けた索道事業者(貨物を除く)を対象に年度調査をしている。
国鉄については日本国有鉄道法施行規則(1956)による業務報告、民鉄(私鉄)については民鉄輸送統計調査(承認統計。1960~)によって調査を行ったのが始まりである。
[飯塚信夫 2020年9月17日]