鉄黐(読み)くろがねもち

精選版 日本国語大辞典 「鉄黐」の意味・読み・例文・類語

くろがね‐もち【鉄黐】

〘名〙 モチノキ科の常緑高木。関東以西の山地に生える。幹は高さ一〇メートルぐらいになり、小枝紫黒色を帯びる。葉は長柄をもち、革質で光沢を帯び、広楕円形で長さ五~八センチメートルになり互生する。雌雄異株で、初夏葉腋(ようえき)に径約四ミリメートルの淡紫色の小花を多数つける。果実は径三~五ミリメートルの卵球形で赤熟する。材で櫛や印鑑などを作る。ふくらしば。《季・夏》 〔和漢三才図会(1712)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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