鉛練比古神社(読み)えれひこじんじや

日本歴史地名大系 「鉛練比古神社」の解説

鉛練比古神社
えれひこじんじや

[現在地名]余呉町中之郷

余呉よご湖の北東、旧北国街道に面して鎮座する。旧村社。祭神大山咋おおやまくい神・天日槍あめのひぼこ命。境内社は秋葉・北野・日吉・稲荷・金刀比羅・神明・西天神など。「延喜式」神名帳の伊香いか郡「練日古エレヒコノ神社」に比定される。エレ(エレン)の宮・山王社(山王宮)とも通称する。エレンは江連に通じ、かつて湖が現在の社地まで続いていたことに由来するという。湖は余呉湖のことだろうが、小字に鉐練えれ・琵琶湖がある(明治一五年調)新羅の王子天日槍が当地に来て、坂口さかぐち郷の山を崩し余呉湖を四分の一とし、田畑を開き余呉荘と名付けたという伝承があり、日槍塚ひぼこづか日槍屋敷ひぼこやしきの地名が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android