銀山旧記(読み)ぎんざんきゆうき

日本歴史地名大系 「銀山旧記」の解説

銀山旧記
ぎんざんきゆうき

一巻 大賀吉茹編

成立 文化一三年

写本 島根県立図書館など

解説 石見銀山研究の必須の史料とされる。弘安四年に大内弘幸が発見し、大永年中に神谷寿貞が本格的な発掘を開始して繁栄する銀山の歴史から書出される。以下、山道具・山言葉・稼方取扱・敷内留山取扱・水火之節取扱・掟山方取扱・直間歩修復取扱・人用下金・拝借金・吹方取扱・囲村・売買定方・灰吹銀取扱などの銀山内諸方の規則のほか、代々奉行代官の氏名、山師役やその他銀山役人の氏名、銀山役所や陣屋・長屋の敷地面積、陣屋から各間歩への距離などの内容が記載されている。多くの図解も挿入される。

活字本 「新修島根県史」史料篇3近世(下)には島根県立図書館蔵の浜田県地誌本が活字化されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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