銀山神社(読み)ぎんざんじんじや

日本歴史地名大系 「銀山神社」の解説

銀山神社
ぎんざんじんじや

[現在地名]厳原町樫根

もと裏河内うらごうちに鎮座し、銀之本かねのもとと号したが、のち佐須さす川畔の現在地に祀られた。古くは「かなやま」とよみ、六所大明神と称した(伊能忠敬測量日記)祭神は金山彦神・金倉魂神・諸黒神。旧村社。銀山上ぎんざんじよう神社とともに、古代に対馬が産出した銀の鉱山に関連した祭祀と考えられ、「続日本後紀」承和七年(八四〇)一一月八日条に「銀山神」とみえ、官社に列した。貞観一二年(八七〇)神階が従五位上となる(「三代実録」同年三月五日条)。「延喜式」神名帳に下県郡一三座の一つ「銀山カナヤマノ神社」とある。文永四年(一二六七)二月二〇日の講師某注進状写(八幡宮文書)に銀本宮とあるのが当社という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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