鋳物工業(読み)いものこうぎょう

百科事典マイペディア 「鋳物工業」の意味・わかりやすい解説

鋳物工業【いものこうぎょう】

金属鋳物鋳造する工業鋳造工業とも。元来,良質な鋳物砂産地に発達し,銑(ずく)鋳物では〈キューポラのある町〉で知られる江戸時代からの地場産業の町・川口や,桑名などが伝統的中心地として著名。今日では四大工業地帯など重工業中心地に工場が集中するが,中小企業が多数を占め,機械工業大企業の下請的地位のものが多い。鋳鋼,可鍛鋳鉄などでは経営規模がやや大。鋳造品は主に,自動車を中心とする輸送機械,一般機械の部品に使われている。第2次大戦後は自動車部品の軽合金鋳物,ダイカスト工業などの発展が著しい。→鋳造

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android