六訂版 家庭医学大全科 「錐体路と錐体外路」の解説 錐体路と錐体外路(脳・神経・筋の病気) 錐体路とは随意(ずいい)運動に関与するもので、その経路は前頭葉(ぜんとうよう)の運動野(や)から延髄(えんずい)の錐体交差で反対側に交差し、脊髄(せきずい)の前角に至るまでをいいます。この経路は、いうなれば運動の「オン・オフ」のはたらきをし、錐体路の障害では運動麻痺(まひ)がみられます。 一方、錐体外路とは大脳深部の基底核を中心とする複雑な経路で、運動や筋緊張を調整するはたらきをしています。錐体外路の障害では、筋緊張の異常や、さまざまな不随意(ふずいい)運動がみられます。 出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報 Sponserd by