錦多峰村（読み）にしたつぷむら

日本歴史地名大系

錦多峰村
にしたつぷむら

• 北海道：胆振支庁
• 苫小牧市
• 錦多峰村

[現在地名]苫小牧市字錦岡（にしきおか）・ときわ町（ちよう）一―六丁目・澄川町（すみかわちよう）一―八丁目・美原町（みはらまち）一―三丁目・のぞみ町（ちよう）一―三丁目・青雲町（せいうんちよう）一―三丁目・宮前町（みやまえちよう）一―五丁目・もえぎ町（ちよう）一―二丁目・明徳町（めいとくちよう）一―四丁目・はまなす町（ちよう）二丁目

明治初年（同二年八月から同六年の間）から明治三五年（一九〇二）三月までの村。勇払（ゆうふつ）郡の西寄りに位置し、東は小糸魚（こいとい）川を境に小糸魚村、西は覚生（おぽつぷ）村に接し、北は樽前（たるまえ）山麓の山林地帯、南は太平洋に臨み、村内中央を錦多峰川が流れる。近世はニシタプなどとよばれ、鮭漁・鰯出稼漁場として栄えた（苫小牧市史）。明治二年八月に土佐高知藩の支配地となり、同四年の高知藩の調査ではニシタップ村は四戸・二二人（「勇払千年両郡引継書」道立文書館蔵）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」