日本歴史地名大系 「鍋山城跡」の解説 鍋山城跡なべやまじようあと 岐阜県:高山市五名村鍋山城跡[現在地名]高山市漆垣内町大八賀(だいはちが)川に臨んで屹立する鍋山(七五三メートル)の山上にあった室町時代の城跡。同山は松之木(まつのき)・漆垣内(うるしがいとう)・五名(ごみよう)地域にまたがり、尾根続きの大鍋(おおなべ)・西鍋(にしなべ)・小鍋(こなべ)に分れる。切立った岩肌が露出して自然の要害をなしている。県指定史跡。信州に通ずる街道を押える位置にあり、戦略上重要であったと考えられる。近江北半の守護職のほか飛騨・出雲・隠岐三ヵ国の守護職を兼ね、室町幕府の侍所に任ぜられた京極氏の被官多賀豊後守の城と伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by