鍛う(読み)キタウ

デジタル大辞泉 「鍛う」の意味・読み・例文・類語

きた・う〔きたふ〕【鍛う】

[動ワ五(ハ四)]鍛える」に同じ。
「よしよし、おれが―・ってやる」〈蘆花思出の記
[動ハ下二]きたえる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鍛う」の意味・読み・例文・類語

きた・うきたふ【鍛】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
    1. きたえる(鍛)
      1. [初出の実例]「真金あり。鎔(キタ)ひ銷(け)し冶(う)ち錬(ねや)す」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)二)
      2. 「三の真国(さねくに)と云ふ鍛冶、〈略〉きたうたる剣なり」(出典:太平記(14C後)三二)
    2. きたえる(鍛)
      1. [初出の実例]「人皆知れり。其海にむかひて多年弁論の術を鍛(キタ)ひし事も」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉政界叢話)
      2. 「小い時から野良仕事に鍛はれて居たものならば」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉続)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙きたえる(鍛)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android