鎌倉河岸(読み)かまくらがし

精選版 日本国語大辞典 「鎌倉河岸」の意味・読み・例文・類語

かまくら‐がし【鎌倉河岸】

  1. 東京都千代田区内神田にあった河岸。江戸城修築のための大石を陸揚げした場所人夫石工鎌倉出身者が多かったところから、また、鎌倉から運んだ石を陸揚げしたからともいう。古く遊女屋があった。
    1. [初出の実例]「箸(はし)屋甚兵衛と鎌倉柯(カマクラガシ)にかくれなく次第分限となりて」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鎌倉河岸の言及

【神田】より

…この町並みと直交する形で紺屋町,白壁町(左官),塗師町(漆細工),関口町,蠟燭町などもあった。一方,平川(日本橋川)左岸の神田橋門外の江戸最初の魚河岸があった鎌倉河岸に面して鎌倉町,竜閑町,大和町などこれも流通業の町があり,また御成道(おなりみち)に並行して三河町があった。外神田では筋違橋(すじかいばし)門外の中山道と御成道の追分(おいわけ)に旅籠町ができ,神田川北岸は佐久間河岸を中心に,おもに関東地廻りの材木,薪炭,米などの荷受地が形成された。…

※「鎌倉河岸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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