鎮国神社(読み)ちんこくじんじや

日本歴史地名大系 「鎮国神社」の解説

鎮国神社
ちんこくじんじや

[現在地名]黒羽町前田

那珂川左岸、黒羽城跡北部にある。祭神は天照大御神・応神天皇・反正天皇・仲哀天皇・神功皇后・宣化天皇。旧郷社。社伝によれば、久寿二年(一一五五)に須藤権守貞信・千葉介常胤・三浦介義明・上総介広常らが九尾の狐を退治したとき八幡宮勧請、この地を狩野八幡館かのはちまんだてと称した。建久四年(一一九三)には源頼朝・宇都宮朝綱ら、応永元年(一三九四)には那須資氏により館が再建された。天正四年(一五七六)に大関高増が黒羽城に移るにあたり、宇佐八幡宮・山城石清水いわしみず八幡宮の分霊を勧請して八幡館跡に神社を建て、きた八幡宮と称したという(黒羽町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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