鏡の池(読み)かがみのいけ

日本歴史地名大系 「鏡の池」の解説

鏡の池
かがみのいけ

[現在地名]加賀市深田町

深田ふかた町のほぼ中央にある面積約一二平方メートル・深さ約二メートルの小池。水は清冽で水道普及以前は飲用に供された。池堤の内壁に直径八・二センチ、鶴亀文様の青銅製円鏡が納められているため鏡の池という。この鏡は篠原しのはら合戦で討死した平氏の将斎藤実盛が投込んだものと伝え憩紀聞旱魃の時には鏡を取出して笠伏かさぶせ山頂で雨乞をした(加賀志徴)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鏡の池の言及

【池】より

…贄野の池,初瀬にまうでしに,水鳥のひまなくゐてたちさわぎしが,いとをかしう見えしなり。水なしの池こそ,(中略)猿沢の池,鏡の池,狭山の池は,みくりといふ歌のをかしきがおぼゆるならん。こひぬまの池。…

※「鏡の池」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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