普及版 字通 「鑷」の読み・字形・画数・意味
鑷
26画
[字訓] はさみとる・ぬく
[字形] 形声
声符は聶(じよう)。聶は細かく小さくひらひらするもの。これを確かにはさんでとることをいう。〔説文通訓定声〕に、物をはさみとるとき、竹を以てするを(じよう)といい箝(かん)といい、鉄を以てするを鉗(かん)といい、俗ではこれを鑷子というとする。
[訓義]
1. はさみとる、はさみとるもの。
2. ぬく。
3. けぬき。
4. 髪飾りの一。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鑷 加奈波志(かなばし) 〔和名抄〕鑷子 楊氏語抄に云ふ、波奈介沼岐(はなげぬき)、俗に介沼岐(けぬき)と云ふ 〔名義抄〕鑷 ヒバシ・ケヌキ/鑷子 ハナゲヌキ・ケヌキ・ヌキツ・ヌク・アツマル・ハサミ・カナカキ 〔字鏡集〕鑷 ヌク・ケヌキ・ヌキス・アツマル
[熟語]
鑷工▶・鑷子▶・鑷白▶・鑷髪▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報