長作村(読み)ながさくむら

日本歴史地名大系 「長作村」の解説

長作村
ながさくむら

[現在地名]花見川区長作町・作新台さくしんだい一―八丁目

馬加まくわり村の北東方にあり、東金御成とうがねおなり街道が通る。「千学集抜粋」によれば、天文一六年(一五四七)千葉妙見宮(現千葉神社)再建に際し木材を調達しており、「あししろの木は、ながさく山と加曾利山にて伐る」とある。慶長一九年(一六一四)の東金御成街道覚帳に村名がみえ、三町半の道普請を負担。寛永二年(一六二五)知行宛行状では長作村五〇〇石が旗本服部領。元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分では高五三五石余で、旗本朝倉・服部両氏の相給。幕末は幕府領一三九石余・服部領五五〇石(旧高旧領取調帳)。この幕府領分は坊辺田ぼうべた村と称され、訴訟などでは長作村の内としながらも独自の動きをみせた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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