長夜の飲(読み)チョウヤノイン

デジタル大辞泉 「長夜の飲」の意味・読み・例文・類語

ちょうや‐の‐いん〔チヤウヤ‐〕【長夜の飲】

《「韓非子」説林上から》夜通し酒を飲み、夜が明けても明かりをともしたまま酒宴を続けること。長夜の宴。

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精選版 日本国語大辞典 「長夜の飲」の意味・読み・例文・類語

ちょうや【長夜】 の=飲(いん)[=宴(えん)

  1. 夜どおし酒を飲むこと。夜が明けても戸をしめたままで灯火をつけ、酒宴を続けること。殷の紂王がふけったとされる。また、その酒席。長夜。〔譬喩尽(1786)〕 〔韓非子‐説林上〕

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故事成語を知る辞典 「長夜の飲」の解説

長夜の飲

夜を徹しての酒宴。

[使用例] 長夜の宴に酔っている王の眼には、酒の池も肉の林ももうはっきりとは見分けがつかないらしかった[岡本綺堂玉藻の前|1918]

[由来] 紀元前一一世紀ごろ、いん王朝を滅ぼしたとされる暴君ちゅう王がふけったという酒宴から。「史記―殷紀」には、この王がいわゆる「酒池肉林」の宴を催して、「長夜の飲をす」とあります。また、「論衡―語増」によれば、この酒宴は、宮中の奥深くで窓を閉め切って灯りをともし、昼夜関係なく行われたので「長夜」というのだ、とのことです。

〔異形〕長夜の宴。

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