長子八幡神社(読み)ちようしはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「長子八幡神社」の解説

長子八幡神社
ちようしはちまんじんじや

[現在地名]中津村小釜本

小釜本こかもとの西部、けんじよう山の麓近く、字長子に鎮座祭神誉田別ほんだわけ命・菅原道真・丹生都比売にうつひめなど一七柱。旧村社。竜田家旧記(日高郡誌)によれば、草創由来は明らかでないが和佐わさ(現和歌山県川辺町)より上越方かみこしかた(現同県美山村)まですべて氏子で、天正(一五七三―九二)頃までは当地方第一の大社であったという。源平合戦の折弁慶が勝利を祈る願書と自ら書写した般若心経を当社に捧げたという。また室町時代末期まで小釜本・老星おいぼし(現中津村)両村に社領があり、両村は御湯を捧げる地であったとの伝えを記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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