日本歴史地名大系 「長柄郷」の解説 長柄郷ながらごう 群馬県:上野国邑楽郡長柄郷「和名抄」高山寺本・東急本ともに訓を欠く。「上野国神名帳」邑楽郡の筆頭に「正一位長柄(ながえの)明神」がみえる。しかし上総国長柄郷を「奈加良」と訓じているように、「ながら」と読むべきである。近世になって「ながら」が「長良」にあてられ、長柄は「ながえ」と読まれることになったものであろう。長柄明神を遺名とする。「群馬県神社明細帳」によれば、当郡内に長柄神社が都合七社鎮座する。これに対し長良神社は二八社を数える。「正一位長柄明神」をいずれにあてるかが問題であるが、古氷(ふるこおり)(現大泉町)の長良神社にあてられるのではなかろうか。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by