長浜金久遺跡(読み)ながはまかねくいせき

日本歴史地名大系 「長浜金久遺跡」の解説

長浜金久遺跡
ながはまかねくいせき

[現在地名]笠利町和野 長浜金久

笠利半島の東海岸側、標高一五―五〇メートルの丘陵前面の砂丘地に立地。

第I遺跡は古墳時代末期から平安時代前期に相当し、第II遺跡は縄文時代後期、第III遺跡は弥生時代後期より古墳時代に相当、第IV遺跡は弥生中期より古墳時代に相当、第V遺跡は弥生前期末より弥生中期からなる。第I遺跡からは大量の貝殻と兼久式土器石器鉄器などが出土した。放射性炭素測定値などの結果から、兼久式土器は七世紀代から一〇世紀代の所産と考えられる。第III遺跡出土の土器は山ノ口式土器の系統をくむ地元産の土器として兼久式土器がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 免田式土器

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android