長羽織(読み)ナガバオリ

デジタル大辞泉 「長羽織」の意味・読み・例文・類語

なが‐ばおり【長羽織】

丈が膝下くらいまでの羽織。本羽織。
天明(1781~1789)ごろに通人が着用した小袖丈に近い長い羽織。

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精選版 日本国語大辞典 「長羽織」の意味・読み・例文・類語

なが‐ばおり【長羽織】

  1. 〘 名詞 〙 ふつうのものより長く、着物丈に近い羽織。江戸時代に、医者儒者などが着用した。明和末から安永・天明期には、いわゆる通人風として流行した。
    1. 長羽織〈人遠茶懸物〉
      長羽織〈人遠茶懸物〉
    2. [初出の実例]「はやり医者菩提の道を乗物に 善光寺まで長羽織着て」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第九)

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