膝下(読み)シッカ

デジタル大辞泉 「膝下」の意味・読み・例文・類語

しっ‐か【膝下】

ひざの下。ひざもと
自分庇護ひごしてくれる人のもと。「親の膝下を離れる」
手紙で、父母などの宛名脇付わきづけに用いる言葉
[類語]侍史机下台下足下座右硯北玉案下御許御前

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「膝下」の意味・読み・例文・類語

しっ‐か【膝下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひざのした。ひざのそば。ひざもと。
    1. [初出の実例]「親老在家七十余、毎看膝下涙漣如」(出典菅家文草(900頃)二・賀野達)
  3. 父母、または、目上の人の養護のもと。
    1. [初出の実例]「臨忠之日、詎領膝下之恩」(出典:経国集(827)二〇)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐高宗紀〕
  4. 手紙などで、父母などの宛名の脇付に用いる語。
    1. [初出の実例]「尊大人 膝下」(出典:父杉百合之助宛吉田松陰書簡‐嘉永四年(1851)九月二一日)

ひざ‐した【膝下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 膝のすぐ下。
    1. [初出の実例]「膝下までの長い靴下にヘルメットといういでたちで」(出典:鬼剥げ(1954)〈島尾敏雄〉)
  3. 大名領主などの居所周辺本拠のある一定空間城下。ひざもと。膝の下。しっか。
    1. [初出の実例]「去間城を屋形へはたし御申候て、ひさしたに御つめ被食候」(出典:勝山記‐享祿五年(1532))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「膝下」の読み・字形・画数・意味

【膝下】しつか

父母の膝もと。また、父母を尊んでいう。晋・劉柔の妻王氏〔懐思の賦〕想ふ、昔日侍して、膝下を奉じて怡裕(いゆう)せしを。

字通「膝」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android