長英寺
ちようえいじ
太良庄字太良庄の北東谷間にある。泰雲山と号し、曹洞宗。本尊は当地方に珍しい華厳釈迦如来。「若狭郡県志」によれば、当寺ははじめ御所寺と称し、古い墓があるが、誰の墓かはわからない。天文一七年(一五四八)賀羅嶽城主の山県民部丞が再興、湯谷山意足寺と号し、規伯が住持となった。寛文三年(一六六三)小浜の空印寺第一世良伯が当寺を閑居の場所とし、改めて泰雲山長英寺と号した。これは武蔵川越藩主酒井忠利とその子で小浜藩主忠勝の法号をとったものであるという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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