長見村(読み)ながみむら

日本歴史地名大系 「長見村」の解説

長見村
ながみむら

[現在地名]浜田市長見町

周布すふ川右岸に位置し、西はない村、北は細谷ほそだに村、東は伊木いぎ(現金城町)中世は周布郷の内で、永見村とも記された。安貞二年(一二二八)二月六日鎌倉幕府より周布郷の領主周布兼定に所領が安堵された際、「周布郷加津万浦永見村定」とみえ(「関東下知状」閥閲録)、周布郷の南部を構成した。当地には周布氏の家臣で土豪の長見氏がおり、応安五年(一三七二)九月、今川了俊勢として九州に出兵した周布士心(兼氏)が提出した軍忠状(同書)に「若党長見与一兼俊」の名がみえる。


長見村
ながみむら

[現在地名]春日町長王ながおう

北は山、西は天王てんのう村。「丹波志」は同村の枝村とする。寛永一一年(一六三四)亀山藩領となり幕末まで同藩領。正保郷帳に村名がみえ田高一〇一石余・畠高二五石余、芝山あり、日損少し。元禄郷帳では同高で、「丹波志」によると今高二〇二石余、家数二五。天保郷帳では高二〇三石余。筵を多く産出する(氷上郡志)。明治二〇年(一八八七)天王村と合併して長王村となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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