20世紀日本人名事典 「長谷川茂代」の解説
長谷川 茂代
ハセガワ シゲヨ
- 生年
- 大正9(1920)年11月
- 没年
- 昭和59(1984)年4月
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 小石川高等女学校〔昭和13年〕卒,駿河台女学院英語部〔昭和15年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 厚生大臣身体障害者援護功労賞
- 経歴
- 大正13年4歳でポリオにかかり、両手の機能を失う。その後、救世軍を通じてキリスト教に入信。昭和13年小石川高等女学校を卒業すると、盲人キリスト教信仰会に就職し、7年に渡って書記を務めた。次いで、駿河台女学院英語部に学び、18年からは小石川区役所に勤務。21年には日本点字図書館の創設に関わった。23年ヘレン・ケラーの来日を機に身体障害者の相談事業を企図し、同年11月に愛の友社を設立。さらに28年には千葉県長生郡にあった父祖伝来の土地を開放し、千葉県初の婦人障害者施設ベテスタホームを開設した。この間、中央身体障害者福祉審議会委員や社会福祉法人愛の友協会常務委員などを歴任した。また、家庭人として3児の子育てに力を注ぎ、多くの婦人障害者の励みとなった。48年土地問題からベテスタホームを退いたのち、千葉県身体障害者結婚相談所長に転じ、障害者の結婚の取りまとめに奔走した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報