長野泰一(読み)ナガノ ヤスイチ

20世紀日本人名事典 「長野泰一」の解説

長野 泰一
ナガノ ヤスイチ

昭和・平成期の医学者 東京大学名誉教授。



生年
明治39(1906)年6月22日

没年
平成10(1998)年2月9日

出生地
三重県尾鷲市

学歴〔年〕
北海道帝国大学医学部〔昭和7年〕卒

学位〔年〕
医学博士(北海道帝大)〔昭和14年〕

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和42年〕,野口英世記念医学賞(第15回・昭46年度)「ウイルス抑制因子の研究」,勲二等瑞宝章〔昭和51年〕,フランス勲二等有功章〔昭和53年〕,武田医学賞(第23回・昭54年度)「ウイルス抑制因子(インターフェロン)に関する研究」,尾鷲市名誉市民〔昭和54年〕,日本学士院賞・恩賜賞〔昭和56年〕

経歴
昭和14年北海道帝国大学助教授、16年東京帝国大学助教授、22年東京大学教授、31年東京大学伝染病研究所長、42年北里研究所部長、61年林原生物化学研究所参与、日本ウイルス学会会長などを歴任。この間、29年に生体における抗ウイルス免疫の研究中に、ガンやウイルス性疾患に効く“夢の特効薬”と期待されたインターフェロンを世界に先駆け発見。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長野泰一」の解説

長野泰一 ながの-やすいち

1906-1998 昭和-平成時代のウイルス学者。
明治39年6月22日生まれ。昭和22年東大教授となり,31年同伝染病研究所長。42年北里研究所部長,61年林原生物化学研究所参与。29年ウイルスの増殖をおさえる抑制因子(インターフェロン)を発見した。56年学士院恩賜賞。平成10年2月9日死去。91歳。三重県出身。北海道帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「長野泰一」の解説

長野 泰一 (ながの やすいち)

生年月日:1906年6月22日
昭和時代;平成時代のウイルス学者。東京大学教授
1998年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の長野泰一の言及

【インターフェロン】より

…IFまたはIFNと略記する。1954年,長野泰一,小島保彦によって,動物細胞が産生する物質でウイルスの増殖を阻止する物質として発見され,〈ウイルス抑制因子〉と名づけられた。その後57年,アイザックスA.IssacsとリンデンマンJ.Lindenmannは別の実験系で同物質を見つけ,ウイルス干渉現象interferenceを起こすという意味でインターフェロンと名づけた。…

※「長野泰一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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