間々田町(読み)ままだまち

日本歴史地名大系 「間々田町」の解説

間々田町
ままだまち

[現在地名]小山市間々田・あかつき一丁目・乙女おとめ一―二丁目

おもい川左岸の段丘上に位置し、対岸網戸あじと村、北東千駄塚せんだづか村。町の中央を日光街道が縦断し、間々田宿を形成する。中世には真々田・儘田とも記す。建武四年(一三三七)七月九日の茂木知政軍忠状(茂木文書)に「真々田郷」、同年九月一八日の桃井貞直副状(同文書)に「真々田原」とみえ、同年七月四日に南朝・北朝の両軍勢が当地で合戦に及び、北朝方の大将桃井貞直に属した茂木知政が戦功をあげている。天文五年(一五三六)と推定される一一月二七日の小山高朝伊勢役銭算用状写(佐八文書)によると「まゝ田」は小山領下郷分に属し、伊勢役銭二貫六五〇文を負担している。同二三年一二月二四日には古河公方足利義氏が重臣の野田左衛門大夫に御料所とされる「儘田」の地を宛行っている(「足利義氏充行状」野田家文書)。喜連川家料所記(喜連川文書)によれば「小山押領之内野田拘之分」として間々田郷がみえ、永禄三年(一五六〇)までは野田氏の知行地であったが、その後は小山領となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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