間宮士信(読み)まみや・ことのぶ

朝日日本歴史人物事典 「間宮士信」の解説

間宮士信

没年天保12(1841)
生年:安永6(1777)
江戸後期の旗本,地誌学者。寛政10(1798)年に相続,御目見をえて,天保11(1840)年には二丸留守居。この間,文化7(1810)年に林述斎が主管する昌平黌の地誌調方出役となり,同9年に出役頭取となり,幕府官選の『新編武蔵風土記稿』『新編相模国風土記稿』『編脩地誌備用典籍解題』などの地誌,古文書編纂実務を指揮し,次いで沿革調所の『朝野旧聞褒藁』編纂に参加した。林述斎の修史事業の大半に加担した好学の人。<著作>『小田原編年録』『古今感状集』<参考文献>福井保『江戸幕府編纂物・解説編』,『相田二郎著作集』3巻,杉山博解説『小田原編録』

(秋元信英)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「間宮士信」の解説

間宮士信 まみや-ことのぶ

1777-1841 江戸時代後期の武士,歴史地理学者。
安永6年生まれ。旗本間宮公信(きんのぶ)の次男。書院番士,二丸留守居をつとめる。文化7年昌平黌(しょうへいこう)の地誌調所に出仕して「新編武蔵(むさし)風土記稿」などを編集した。天保(てんぽう)12年7月13日死去。65歳。初名は信民(のぶたみ)。通称庄五郎。号は白水,槐亭。著作に「小田原編年録」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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