四郎兵衛(読み)シロベエ

デジタル大辞泉 「四郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

しろべえ〔シロベヱ〕【四衛】

《総名主三浦屋四郎左衛門が遊郭内の取り締まりのため、会所大門口に設けて、雇い人の四郎兵衛を常勤させたところから》江戸吉原大門番所に詰めている見張り役。四人ずつ一日三交替で見張った。大門四郎兵衛。
変生男子へんじゃうなんし―にとつかまり」〈柳多留一二

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精選版 日本国語大辞典 「四郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

しろべえシロベヱ【四郎兵衛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 総名主三浦屋四郎左衛門が、吉原の遊郭内を取り締まるため、番所を大門口に設け雇人の四郎兵衛を常時詰めさせたところからその名が世襲となったもの ) 江戸吉原の大門の番所に詰めている見張役。四人ずつ一日三交代で勤務し、主として女郎の逃亡を監視した。「大門四郎兵衛」とも。四郎。しろうべえ。
    1. [初出の実例]「門番の四郎兵衛にたづねければ」(出典:浮世草子・新吉原常々草(1689)下)

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