閤村(読み)ごうむら

日本歴史地名大系 「閤村」の解説

閤村
ごうむら

[現在地名]宇佐市閤

辛島からしま村の南にある。村の中央を豊前道(上往還)が横断、享和元年(一八〇一)当地を旅した菱屋平七は「郷村、人家二十軒計りにて茶屋もあり」と記している(筑紫紀行)。同街道は江戸時代、宇佐勅使が通った道であり、また宇佐宮行幸会神事の経路ともなっていた。東は樋田ひだ村、西は四日市よつかいち村など。近世領主の変遷は川部かわべ村に同じ。平田ひらた井手公事に関する慶長八年(一六〇三)の庄屋中天罰起請文(四日市村年代記)に「閤村 忠蔵」の名がみえる。小倉藩元和人畜改帳によれば高二一三石余、人数一三九、百姓一五(うち庄屋一)・名子一〇・牢人二・寺三・社人一、牛一四・馬二。延宝六年(一六七八)の人富帳(中津藩政史料)では人数二一〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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