日本大百科全書(ニッポニカ) 「防波柵」の意味・わかりやすい解説 防波柵ぼうはさく 水産増養殖場を増加させるための消波施設の一つ。沿岸浅海には、水質、水深、底質などの環境条件がノリや貝類の増養殖場として適していても、波浪の影響が強いために、ノリひび、カキ筏(いかだ)、網生け簀(す)などを設置することができず、利用されていない水域がある。このような水域の沖合いに適当な間隔でコンクリート柱などを打ち込んで流れを阻止し、波浪を破砕させ、内側の水域の波浪を弱め、恒流を生じさせることによって増養殖場として利用する。[吉原喜好] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例