ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「防虫合板」の意味・わかりやすい解説 防虫合板ぼうちゅうごうはんborerproof plywood 虫害を防ぐため防虫剤処理を施した合板。合板は,普通は製造過程中に熱処理されるので,幼虫は死滅しているが,処理不十分な枠や桟木を使った場合,使用中,その内部のヒラタキクイムシが合板本体に移り,穴をあけることがある。これを防ぐために考案されたもので,防虫剤には,ホウ砂,ホウ酸,フッ化ソーダなどを使う。また防蟻処理を施した木材は,薬剤が適当ならば害虫に対しても大体において有効である。虫のうち白蟻の害が最も大であり,白蟻に対しては,単なる防腐剤では効力のないものもあるので,防腐,防蟻の効力を兼ね備えた薬剤を使用しなければならない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by