阿古屋野古墳群(読み)あこやのこふんぐん

日本歴史地名大系 「阿古屋野古墳群」の解説

阿古屋野古墳群
あこやのこふんぐん

[現在地名]黒部市阿古屋野

布施ふせ川右岸、十二貫野じゆうにかんの台地の縁辺、標高九五メートルに立地する。県最東端に位置する古墳群である。昭和一〇年(一九三五)頃には六基の古墳が確認されていたが、その後開墾が進み、同一二年三月までには南側の五基が破壊された。北端の残る一基も半壊され、南東部が残るのみである。同六〇年および同六二年に発掘調査を行い、墳形などの確認をした。その結果、従来は破壊されたものも含めてすべて円墳と考えられていたが、残された古墳は一辺約一五メートルの方墳で、幅約二メートルの溝がめぐることが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android