日本歴史地名大系 「阿吽寺跡」の解説 阿吽寺跡あうんじあと 青森県:北津軽郡市浦村相打村阿吽寺跡山王坊日吉(さんのうぼうひえ)神社の近くにあったと伝えられるが、未発掘のため所在地は確認できない。「陸奥古碑集」に「山王坊阿吽寺跡数基 相内地方史蹟に相内村蓮花庵の建物は山王坊より其儘に移転し仏像具等も亦に納めたりといふ。庵裏に山王坊古墓石の断片多し(中略)五輪塔及古墓石は累々とし所々にありしが今は散失して少し云々とあるなり」とみえるが、五輪塔や板碑の所在は不明。「十三往来」は阿吽寺の僧山王坊弘智の作と伝えられるが、これに「阿吽寺之鐘之声成諸行無常之告後夜晨朝之勤声穿寂滅為楽之雲、是又殊勝之景物也」とあり、阿吽寺は十三千坊(とさせんぼう)の一つとして繁栄したことが推定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by