阿太賀都健御熊命神社(読み)あたかつたけみくまのみことじんじや

日本歴史地名大系 「阿太賀都健御熊命神社」の解説

阿太賀都健御熊命神社
あたかつたけみくまのみことじんじや

[現在地名]鳥取市御熊

御熊みくま集落西方の山中にある。祭神は御熊命ほか三神。旧村社。創建年代は不明。「延喜式」神名帳に載る高草郡の「阿太賀都健御熊ミクマ命神社」に比定される。「三代実録」貞観七年(八六五)六月八日条に「因幡国無位阿太賀都建御熊神」に従五位下が授けられたとある。「日本書紀」によると御熊命は天日名鳥命とともに天穂日命の子とされ、それぞれを祀る式内社が高草郡内にある。「法隆寺本古今目録抄」には「宇都美之里」の「能曾姫」の調進について「今ハ云気多明神、或云三蔵柱、通領三国神也」と記し、いずれも当社をさすと推定されるが未詳

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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