阿容(読み)あよう

精選版 日本国語大辞典 「阿容」の意味・読み・例文・類語

あ‐よう【阿容】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「阿」はおもねる、「容」はいれるの意 ) 人に気に入られるようにすること。また、他者のおもねりをいれること。
    1. [初出の実例]「此乃僧綱択所失、国司阿容任意」(出典:日本後紀‐延暦二三年(804)正月丁亥)
    2. 「所詮彼等之謀陳無阿容之儀、急速被注進」(出典:高野山文書‐正応五年(1292)五月六日・高野山年預明豪書状案)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐九歎・离世〕
  3. 一味として庇護すること。
    1. [初出の実例]「可止博奕事〈略〉縦不下手、若令阿容者、処同罪」(出典:公家新制‐弘長三年(1263)八月一三日・宣旨)
  4. 悪意をもった行動をすること。阿党。
    1. [初出の実例]「被付彼等、互為其短、不阿容也」(出典:新編追加‐文暦二年(1235)五月二三日・関東御教書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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